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全自作(仮名)ドール作成 その2

さて、前回からの続き。

手は綿詰めLOVE BODY「Aki」で使っていた木製の可動式デッサン ハンドモデルを取り付けた。
3年ほど前にヤフオクで片手1,280円で購入。当然左右必要だ。

DSCF0283.jpg

サイズはS。身長155cm程度の各部サイズで作っている当ドールには少々小さい。
MかLサイズを買うかな・・・
でもこのドールには余り経費はかけない予定なので、当面は却下。

ちなみに今となってはまったく見えないが、足には靴の展示用の足マネキンを熱で形を整えて入れている。左右セットで250円なり。(これもヤフオク)
もっとリアルなものもあるが、値段優先。
これもLOVE BODY「Aki」に入れる予定だったが、未採用だったもの。

shoes.jpg

こんなの。写真は通販サイトより拝借
これの表面に5mmのウレタンフォームを貼り込んで、5本指ソックスを履かせて、下肢と組み合わせる。
足首は骨組みとなるイレクターパイプを突っ込むだけにして、動かせるようにしておく。

胸はシリコンバストを2wayニット(縦横に伸びる生地)に包んだ状態で、上部(肩側)のみを胸部と接着。
がっちりと止めるとバストの動きが制約されてしまうと思ったからだ。
まあ結果的には上手くいかなかったのだが・・・

DSCF0294.jpg

少々本筋とは違う話だが、自分がシリコンバストと呼んでいる当該製品類は、最近ブレストフォームと呼ばれる事が多い。
ドールデビューからかれこれ5~6年となるが、当初はそんな言葉は聞いたことがなかったのだが。
最近は直接意味が分からないような名称に変わっていくのが風潮だ。
流れに流されるまま、今後は当ブログでもブレストフォームと呼ぶ事にする。

DSCF0300.jpg

足や腕を中心に筋肉を表現するべく、ウレタンフォームを貼っていく。
あとから表面を2wayニットでしっかりとプレッシャーを掛けながら覆っていくので、筋肉類は大げさに隆々と表現する。

ウレタン同士や、生地とウレタンの接着にはコニシボンドの「Gクリヤー」を使う。
同コニシボンドの「G17」でも同様の接着力がある。しかし「G17」は速乾性が「Gクリヤー」に対して若干遅いためか、匂いが消えるのに時間がかかる。

DSCF0292.jpg

このウレタンを使う上でのポイントだが、面取りや、なだらかな接合面を出すために、表面をカッターやハサミで削る作業は必須だ。
しかしどんなに頑張っても、一度カッターやハサミが入ると、凸凹が必ず出る。
サンドペーパーで削ったり、ヒートカッターでなぞったりしたが、どうしても望みどうりにはならない。

結局のところ凸凹が無いようにするには、接着面となる側(裏側)を削るのがベストだ。
削った面ではなく、平らだった裏面が曲面になる訳で、削った形とまったく同じとはならない。
この辺の接着後の形を予測をしながらの作業が難しいところだ。

DSCF0303.jpg

貼った後から形が気に入らずに修正したくなることは度々あるが、出来るだけそうならない様に、接着前に何度も確認する必要がある。

ウレタンの貼り込みが終わったら、次に表面に2wayニット生地を貼っていく。
その際にくぼみを作るための事前の準備が必要だ。

具体的には、へそ、胸の間と下、鎖骨、仙骨、お尻の割れ目、背骨、等だ。
これらは周辺部より低いので、ニット生地が浮いた状態になる。

DSCF0304.jpg

そこでこの部分は、接着剤か、糸でボディのウレタンと繋がなければならない。
過度の負担がかかる部分にウレタンとニット生地を直接接着しただけでは、ウレタンを引きちぎって剥がれてしまう。
また糸で縫う場合も、縫い目がすっぽ抜けてしまってウレタンには効かない。

そこでシーチング(シーツなどに使われる伸びない強い生地)をウレタンに貼る。
そしてこのシーチングに上から被せたニットを接着、及び糸で縫って繋げる訳だ。

DSCF0306.jpg

頭部はまだ無いものの身長155cmで、伸脚状態のドールのボディはかなり大きく存在感は半端ない。
前記事に載せた体の平均的な各部サイズに則ったドールは、おのずとリアルさを示すこととなった。

続く・・・